鼻呼吸で感染を防ごう

「あいうべ体操」って聞いたことがありますか？　「あいうえお」じゃなくて「あいうべ」ってちょっと変ですよね。
　あいうべ体操とは、“免疫力を高めて病気を治す”治療で著名な　今井一彰先生が考案した、口呼吸を鼻呼吸に改善していく口の体操です。
　鼻呼吸ができるようになると、口内が潤い、唾液による洗浄や殺菌、消毒作用が向上します。それにより、感染症の予防、虫歯や歯肉炎の予防・改善、アレルギー疾患の症状改善のほか、さまざまな健康効果があるといわれています。

　そもそも、口とは食べるための器官で、鼻は呼吸するための器官です。ところが、人間は「しゃべる」ことができるようになったため「口呼吸になりやすい動物」といえます。
　呼吸器官である鼻には、鼻毛や線毛といった防御機能があり、花粉やチリなどを効果的に除去し、また、加湿・加温能力があり、冷たくて乾燥した空気でも、体にとっての害を減らし、きれいな空気にして肺に送り込んでくれます。一方、口呼吸の場合は、鼻呼吸のような機能がないため、汚れたままの空気が肺に送られてしまうのです。

「あいうべ体操」は文字通り「あ・い・う・べ」と口の動作を繰り返す体操です。
　ポイントは、大げさなくらい口を大きく動かすこと、声は出さなくでもよいです。
　あ・い・う・べ　のひとつづつを、４～５秒かけてゆっくり行ってください。あいうべ～を1セットとし、1日30セットを目安に、最初は少しずつ、上手くできるようになったら回数を増やして行いましょう。
　「あいうべ体操」はいつ、どこで行っても構いませんが、特にお勧めは入浴時です。

　まずは30日間続けてみてください。きっと何らかの効果が実感できるはずです。
　動画共有サービス「ユーチューブ」などで、楽しくできる動画もたくさんアップされていますので、参考にしてみてください。