平成28年度市政懇談会での主な質疑応答

 昨年10月12日から11月29日にかけて、市内12会場で佐々木市長をはじめ市の幹部職員が、市民の皆さんのご意見を伺う「市政懇談会」を開催しました。
 懇談会では、市長が南丹市における地方創生の取り組みについて説明を行った後、市民の皆さんからさまざまなご意見やご提案、ご要望をお聴きしました。
 いただいたご意見などの中から、主な質疑応答の内容を、抜粋して項目別に紹介します。
 なお、会場ごとの会議概要については、添付資料をご覧ください。

【項目】
■安心・安全の確保
■生活基盤の整備
■地域創生の推進
■地域活力の推進
■福祉の充実
■豊かな育ち・確かな学び
■地域産業の活性化
■市政運営の取り組み
■財政健全化の取り組み

 

安心・安全の確保

 
質問回答会場
 東京都では、災害時の適切な行動を指南する冊子や、避難生活の知恵が詰まった知恵袋のような冊子を配っていると聞いた。南丹市でもハザードマップとともにそのような冊子を作り、勉強会を開いてほしい。

 知恵袋のような冊子や勉強会などについては、実施に向けて計画を深めていきたい。せっかく作っても、理解していただけなければならないので分かりやすい内容になるよう努力したい。地域全体でどうやって避難するのかは、住民の皆さんにも考えていただく課題でもあるので、防災マップを活用していただける努力をしていきたい。
【総務部次長】
 ハザードマップについては、知恵袋のようなものも参考にさせていただきながら、土砂災害の関係や浸水想定区域など詳細な地図を、来年度に作成していきたいと考えている。

国際交流会館
 不審電話で市役所職員を名乗る電話があったと聞いた。警察から注意喚起のチラシなどが配布されたと思うが、市役所からも防災無線で注意喚起されてはどうか。

  不審者情報などの緊急性があるものは、警察や学校とも連携しながら情報提供を行っている。振り込め詐欺の問題は注意喚起しているが、まだまだ減らないため、警察と連携していかなければならないが、防災無線は何にでも使える訳ではない。ケーブルテレビ(CATV)やメール、広報誌など、さまざまな伝達手段を、その特性を生かした形で使っていきたい。緊急性のあるものに関しては、防災無線の活用についても臨機応変に対応する。

美山文化ホール

 救急救命の講習会を受け自動体外式除細動器(AED)の使い方を教えていただいた。AEDは日吉町に14台あるそうだが、患者が出た場合、閉まっている施設に置いてあっても役に立たないがどうお考えか。

 AEDの設置を検討する際、AEDは高価なものであり、屋外では管理上の課題があるということで、今は小学校や人がたくさん集まる場所で、開館時に管理ができる場所に設置している。これから増設する場合は、管理上の問題も含めて検討しなければならない。 日吉胡麻基幹集落センター

 地区の公民館は緊急時の一時避難所になっているが、耐震改修がまだ行われていない。学校についてはほぼ終わってきていると思うので、いつ頃から地区の公民館はできるのか。

 子どもたちが通う学校、保育所、幼稚園から改修を進め、ほぼ完了した。次は市民の方が集う公民館やセンターなどの耐震診断を行い、改修が必要な部分については進めている段階である。地区の公民館などは一時避難所、各小学校の体育館などは収容避難所としており、まずは、体育館の耐震化を進めてきた。地区の公民館は市が所有する施設ではないため、耐震診断や耐震化工事に対する補助金などについて研究を深めたい。 八木公民館

 

生活基盤の整備

 
質問回答会場
 新世紀トンネルの方からものすごいスピードで車が走ってくる。道路は時速40㎞規制や、狭いところでは30㎞規制になっている。あわせて、大型貨物自動車などの通行規制の標識があるにも関わらず、大型貨物の車両が通行している。事故が起きてからでは遅いので、警察と密に連携し配慮してほしい。

 新世紀トンネルから小山西町に向けての交通の問題は、以前からご指摘いただき、速度制限や大型貨物自動車などの通行規制は行っているが、実際に違反車両が多数あるのが現状である。取り締まりを強化するだけでよいのか、別の方法があるのか、具体的に警察と相談していきたい。

園部公民館

 道路の改修について、京都府の場合、パトロールカーが走り、点検されている。市の場合は、住民から要望を上げていくのが唯一のルートなのか。市も定期的に職員がパトロールするチェック体制があるのか。また今後の対応について聞きたい。

 要望については、区長さんを通じて地域の声を上げていただきたい。しかし、市民の方から陥没などの危険箇所の情報があった場合は、最優先で対応させていただくので、国道や府道を問わず市役所に連絡していただきたい。府道であれば京都府へ情報提供を行う。市道については市が管理する道路であるので、担当部局が管理しているが、全体で500㎞以上あり、管理が行き届かないところがあると思う。市民の皆さんからのご意見などを伺いながら、状況を確認している。
【土木建築部長】
 日常的なパトロールも行っているが、隅々まで目が行き届いていないこともある。地域の皆さんから情報をいただいたら、緊急の場合はすぐに対応させていただく。限られた人数で対応しているため、地元からも声を掛けていただけるとありがたい。

旧知井小学校
 鉄道のない美山にとって道路改良は大事であると考えている。府道12号線の肱谷バイパスについては、促進運動を行う団体が活動されている。運動を盛り上げ、早期に実現するような策はないか。

 インフラ整備は生活の向上のために欠くことのできないものであるが、大変厳しい財政状況が続いている。肱谷バイパスについては、京都府にご理解いただき、本格的に着工いただけることになった。また国や府を動かすためには、推進運動をしていただく団体や地元から要望していただくことが非常に有効である。これらを踏まえ、市としても要望の実現に向けて努力していきたい。
【土木建築部長】
 肱谷バイパスについては、地元で非常に活発な要望をしていただく中、平成26年には土地調査が完了し、現在は設計段階と聞いている。また京都府は、平成34年までの完成を目指すという意思表示もしていただいている。今後は事業の実施について、京都府と連携して進めていきたいと考えているので、地元の皆さんにはご理解、ご協力をお願いしたい。

大野ふれあい館
 JR山陰本線について、京都園部間は複線化され大変便利になっているが、園部以北については単線である。園部京都間に比べ、差がある。一日でも早い複線化の実現に向け、努力してほしい。

 JR山陰本線の複線化については、投資が大きいため、利用が増えないと難しいとのことである。ICOCAも園部以北は使えない状況である。この状況の中、南丹市、亀岡市、京丹波町で山陰本線京都中部複線化促進協議会をつくり、園部以北の複線化に向けて活動している。市民や地元の皆さんからもJRに対する要望をしていただいているので、この動きを諦めることなく、しっかり続けていかなければならない。早期に実現のための努力をすることが市の使命だと考えている。

日吉市民センター

 

地域創生の推進

 
質問回答会場
 地方創生については、やはり人口の増加、若い人や子どもがどんどん増えなければならないと思う。特に結婚、出産、子育て支援は大切である。これらの施策で少しでも努力が結ばれたらよいと思う。

 基本的に人口は継続して減少している。ここ5、6年の傾向として、年間、約460人が亡くなり、約230人が産まれている。また、転入転出などによる増減がある。胡麻地区は新しい住宅も多く建ち、JRの近くで利便性も高い。保育所の入所数も胡麻は増えている現状である。これは地域の皆さんのさまざまな取り組みの中で、若い人にとって住みやすい環境がつくられているからだと思う。子育てをしやすい町として、医療費助成などの取り組みをしているが、子育て世代にとって、どのような形が効果的なのか研究を深め、施策に生かしていくのが重要と考えている。

日吉胡麻基幹集落センター
 定住促進の取り組みを進めて、どのような実績があったのか。また、移住者が地域になじむまでのフォローアップの取り組みを実施されているのか。

 平成27年度に、南丹市が実施する移住促進の事業を活用して移住された方は、市全体で45世帯125人。うち日吉町が6世帯20人、園部町が27世帯79人、八木町が3世帯7人、美山町が9世帯19人という状況である。旧五ヶ荘小学校にある定住促進サポートセンターを中心に、さまざまなご相談や問い合わせにも対応している。移住者や地元にとって、より良い移住となるよう、重点を置きながら工夫していきたい。 

旧五ヶ荘小学校
 空き家対策について、集落では空き家を提供するのがなかなか難しいが、借りたいと言う相談も多い。しかし、空き家には家財道具などもたくさんあり、処分する時間もお金もなく困っておられる方は多いと思う。その際の費用を支援するものはないのか。

 空き家は千差万別であり、トイレや風呂、仏壇、家具、ごみの排出などさまざまな課題がある。また、貸す方、借りる方のニーズに合致しないものもあり、苦慮しているところである。市では、京都府の移住促進事業などにも取り組んでおり、空き家バンクを作り登録の呼びかけもしている。今後も、さまざまなニーズや意見などを踏まえて検討していきたい。

大野ふれあい館

 定住移住促進のUターン者への新改築への支援は、具体的にどのような支援を受けられるのか。

【地方創生担当部長】
 南丹市Uターン者住宅購入・新改築支援については、子育て世帯のUターン者が家を新築または改築する場合に、南丹市商工会が発行する商品券を新築の場合は100万円、改築の場合は60万円分支給する制度で、今年度から実施している。40万円、30万円、20万円、10万円と、3から4年間かけてお渡しする事業である。

美山文化ホール


 

地域活力の推進

 
質問回答会場

 若い世代の夢を叶える、次世代の担い手を育む教育ということで、南丹市は大学連携をしているが、現在大学との連携数はどれくらいあるのか。また、窓口はどこにあるか。

【地方創生担当部長】
 現在、連携協定を結んでいるのが明治国際医療大学、佛教大学、二本松学院、京都府立大学、同志社大学である。協定は結んではいないが、長年協力関係にあるのが立命館大学。その他、京都Xキャンプなどで大学と連携している。窓口は企画政策部の地域振興課である。
美山文化ホール

 地域おこしに対する助成金などが出ているが、3年間という期限がある中で、多くがそれを活用して地域おこしをされていると思うが、なかなか地域活性化につながってないと思う。お金がないとできないような印象がある。市役所と連携して地域の活動を育てるシステムを考えてほしい。

 助成金が出る3年間は何とか実施できたがその後は厳しいという声も聞く。また、少しお金を出してもらったので事業ができたという声もある。さまざまな相談をいただく中で、より良い制度に改善していければと考えている。財政の問題もあるので、全て希望通りにはならないかもしれないが、市民ニーズを受け止め、工夫していかなければならない。施策を実施していくのも大切であり、職員も含め資質向上を図り、より良い施策の実施に努力していきたい。 国際交流会館
 京都府は、丹波地域などを森の京都エリアとして位置付けて取り組まれている。全国育樹祭の開催や国定公園の指定などもあったが、森の京都としてどのように森を生かすのかが全く見えてこない。全国育樹祭が終わったら森の京都も終わったように感じる。地元の南丹市として、森の京都の活用について強く取り組むよう京都府への要望を求める。  森の京都は、京都中部地域で、「森」をテーマに地域資源を生かした地域振興を行う取り組みである。春には国定公園の指定を受け、秋には全国育樹祭を開催した。京都府もイベントを開催するだけで終わりという訳ではなく、ひとつのきっかけとして、さまざまな取り組みを進めようとしており、南丹市も連携していきたい。 旧五ヶ荘小学校


 

福祉の充実

 
質問回答会場

 一般市民が活動を行うための市民後見人養成講座に着手され、現在専門家などが講座の実施要領の検討を行っていると聞いている。成年後見制度は支える市民、支えられる市民、双方にとって良いものにしなければならないと考えているので、その講座の実施要領を検討する市民のチームを作り、出た意見を要領に入れてもらえないか。

 京都府全体でどのように取り組みを進めるのか、専門家の皆さんによる検討が行われており、市としてもこれを踏まえて考えていかなければならない。養成講座の内容について、社会福祉協議会をはじめ関係者の皆さんと協議して実施する方向だが、今後、成年後見制度自体、南丹市の中でどのように推進していくのか、さまざまなご意見を踏まえて十分検討していかなければならない。

日吉市民センター
 南丹市内には介護施設がたくさんあるから介護保険料が高くなっていると聞いた。調べると介護保険料は京都府で一番高い。しかし、施設に入居しようとしてもすぐには入れないようだ。なぜそのようなことになっているのか。  介護保険制度では、老人ホームなどのサービスに対して、その費用を利用者負担、国などの公費、介護保険料で分担することになっており、サービスの利用者と費用が増加すると、介護保険料も高くなる仕組みである。南丹市においては、要介護認定者数やサービス費用の増加などに伴って保険料が高くなっている。これから全国的にも高齢化が進み、介護にかかる費用負担がさらに拡大することも予想される。国における抜本的な施策を強く求めていかなければならない。 日吉胡麻基幹集落センター

 高齢者の自動車の運転については、南丹警察署だけでなく、市行政と一体となって対応しなければならないと思う。そのような窓口があるのか、またないようなら検討してほしい。

 南丹警察署や交通安全協会の皆さんと連携し、高齢者の交通安全の取り組みを進めている。南丹市では、免許を返納すると市営バスやタクシーの利用券を交付する制度を設けており、総務課で受け付けている。全国的に高齢者が加害者になる事故も相次いでいることから、事故防止について交通安全の観点から考えていかなくてはならない。一方、南丹市においては高齢者の方も車がなければ生活できないということも事実であり、公共交通についても研究を深めていかなければならないと思う。 日吉胡麻基幹集落センター


 

豊かな育ち・確かな学び

 
質問回答会場

 警報が出た時の小学校の対応だが、CATVを見るようにということで、台風のときなどは注意して見ているが、学校や市から防災無線を使って休校に関する連絡をすることはできないのか。親は仕事に出るので、学校が始まる連絡などが電話で入る場合、子ども同士の対応となるので親としては不安である。

【教育長】
 気象警報発令による休校などの判断は学校ごとに行っているが、地域の実情に合わせ積極的に活用するように促していきたい。

旧西本梅小学校

 年々、北桑田高校は生徒数が減少している。丹後や口丹の高校で、今後の在り方の検討会が始まっているようだ。今後も北桑田高校が存続し、地域を盛り立てていける方策はないか。

 子どもたちが減少している中で、どうすれば健全な育成、また将来にわたる教育を受けられる環境が確保できるのかを第一に考えなければならない。さまざまなご意見も踏まえながら、市民の皆さんが高校再編に向けてのご意見を出してもらえるような仕組みづくりを勉強していきたい。
【教育長】
 高校の在り方を今後どう考えるのか、京都府教育委員会が問題意識を持って地域ごとの検討が行われている。中学生の大切な進路先であるので、皆さんの意見が反映されるような仕組みが作られていけばよいと考えている。

美山文化ホール

 八木西小学校で、バスの補助員を無くす方向で話を進めているという説明会があったようだ。しかし、子どもに聞いても内容がわからないので、どのようなことなのか説明してほしい。

【教育長】
 2年間の措置としてコミュニティ・スクール加配教員を配置していただいた。その先生の業務として、乗車指導するのか、巡回やバス停での指導をするのかは校長の権限で決められている。2年間の措置であるので、それ以降については、学校と保護者の方とで相談しながら、安全でより良い方法になるようにしていただきたい。

旧吉富小学校


 

地域産業の活性化

 
質問回答会場

 最近、耕作放棄地がとても目立ってきている。南丹市の農業の未来をどのように考えておられるのか。

 地域農業は後継者や担い手の問題を含め、大変厳しい状況にあり、耕作放棄地が課題となっている。さまざまな国や府の施策があり、八木町では京野菜をはじめとする特産物の生産振興にも努力をいただいている。このようなことも踏まえ、輝く未来に向かって努力をしていかなければならないが、来年からすぐに良くなるとか、補助金が出るということではない。国もTPPを一つの契機として、施策の打ち出しを行っており、この点も重視しながら、地域農業が成り立つような施策を、市としても講じていかなければならない。

氷室の郷

 数年前にUターンで帰ってきた。その時広報誌を読み、南丹市の基幹産業は農業だと書いてあった。私もそう思っている。しかし、その数年後に支所の農業関係の担当者が減ったということを聞いた。基幹産業であるのになぜ職員を減らすのかと感じた。南丹市は何を産業にしたいのか。

 農林業が基幹産業だという言い方を以前からしている。それは、農林業が基本になって、まちづくりや地域の生活があると考えているからである。しかし、農林業が南丹市を支える基幹的な産業になっているかというと難しい。また、農林業に関係する職員が少なくなっているのも事実で、高齢化社会に対応するため福祉部門の増員を行いながら、全体の職員数も減らしている。
 農林業が南丹市の基幹産業として復興できるような取り組みを、森の京都の施策なども活用して進めていきたいと考えている。

旧五ヶ荘小学校

 農家を苦しめている野生鳥獣、シカ、イノシシの被害対策について聞きたい。農家は海苔網や電柵、金網で農地を囲って被害防止に努めているが、農作物が被害を受けている。シカやイノシシの頭数もかなり増えていると思うので、捕獲の対策をしてほしい。

 野生鳥獣害の問題には大変苦慮している。網や柵による防御も重要で、国や府の予算措置もお願いしているが、まだまだ地域からの要望の方が多いというのが現実である。また捕獲に関して、銃器については大変警察も厳しく、使える範囲も限られている。また、罠なども安全上の問題で制約がある。さまざまな先進的な事例なども研究し、京都府と連携をしながら取り組みたい。

日吉胡麻基幹集落センター


 

市政運営の取り組み

 
質問回答会場

 JR八木駅舎については、土地区画整理事業の話がまとまれば、早急に取りかかるという話だった。起工式も行われているので、当然駅舎については何らかの進捗が図られると思うが、詳しい話が分からない。駅舎の進捗状況と完成時期について伺いたい。

 八木駅舎の改築については、旧町時代からJRへ要望を続け、南丹市になってからも続けてきた。JRからは八木駅西土地区画整理事業が進み、利用者の増加が見込まれるなら、駅舎改築について取り組みを進めるとの回答もあり、八木駅西土地区画整理事業の起工を迎えた。当然JRには早急に着手していただけるよう協議を続けている。また、市政懇談会や議会を通じて市民の皆さんのご要望などを聞かせていただいているので、それらが実現できるようにお願いしており、JR内で検討していただいている状況である。早い時期にJRとの協定書を結び、八木駅西土地区画整理事業とともに、駅舎の完成も実現させたい。
【土木建築部長】
 八木駅西土地区画整備事業については、起工式が開催され、工事も着工されている。しかし、これは土地区画整理事業だけで進むものではなく、府が管理する東所川や都市計画道路八木西線などと相まって、事業を進めていかなければならない。全ての事業の完了目標を平成32年として進めているところである。

旧吉富小学校

 JR吉富駅周辺の再開発事業の構想と現状を説明してほしい。

 吉富駅の西地区で土地区画整備事業、池ノ内でほ場整備事業の計画が進められていた。池ノ内のほ場整備については着手された。吉富駅西地区の土地区画整備事業については、道路、河川などの整備を含めた計画を進められたが、地元で組合の設立や事業実施に踏み出せないという判断で、現在凍結となっている。市としては、ぜひとも早期に地元でご決断いただきたいと考えている。

八木公民館

 日吉支所は継続していかれるのか。建物には空き部屋が多くあると思われるが、活用方法などは検討しているのか。

 南丹市に合併する前の合併協議会で、4町の代表が集まり今後のまちづくりについて検討がなされ、支所は概ね10年という論議がされた。しかし現状を考える中で、広域な南丹市においては、当分の間はそれぞれの支所はまだ存続しなければならないと考えている。日吉支所については合併後、2、3階を中心に使っていたが、職員の連携を強めて仕事を効率的にするため、2階にほぼ業務を集約している。今後は、空き部屋も効率的に活用しなければならないと考えている。

日吉胡麻基幹集落センター


 

財政健全化の取り組み

 
質問回答会場

 広報なんたんに平成27年度の決算承認の報告があった。収入に対して、未済の税金や水道料金など、特別会計も合わせると、5億数百万円が収入となっていない。私たちの納税は、口座振替または年金から引かれている。これから人口も減ると、回収が難しい情勢になる。私の試算では、収入の3%強が未済になっているが、どうなっているのか。

 税の公平性からも、税金や料金を払っていただいている方にとっては当然のことであり、また年金や給料は手元に入る前に徴収され、未徴収に対する不公平感を持たれることも認識している。当然、収納については職員も努力をしているが、払いたくても払えないという方がおられるのも事実で、個別に相談させていただいている。税金は市政運営の原資であるので、より一層の徴収努力をしていきたいと考えている。

日吉市民センター

 市役所本庁舎の建て替えが検討されていると聞くが、合併特例債を使うと思う。合併特例債を使って建てる際には、財政にどのような影響を及ぼすのか。合併特例債といっても借金ではないのか。また、建て替えるにあたり、どのくらいのお金が必要で、国がどれだけ出して、市の借金がどれだけ残るのかということについて、数字で示してほしい。

 合併特例債は平成32年度末までの期限のある制度で、今後のことを十分配慮しながら使うことが重要である。市役所本庁舎は耐震診断を行った結果、1号庁舎は大きな地震が起きれば大変危なく、2号庁舎も危ないが、1号庁舎に比べると少し危険度が低い。専門家を含む外部委員会から、1号庁舎は新たに建て、2号庁舎は耐震補強をしてはどうか、とのご意見をいただいた。熊本地震では、災害対策の拠点施設となる市役所が壊れて使えないということが大きな課題であったと指摘されているため、本市も改修を検討しなければならないと考えている。今後改修案をお示しし、市民の皆さんからの意見を聞くパブリックコメント(※)も行う予定である。議会には、建築の専門家に入っていただく委員会の設置について提案した。これらを含め、数字などが今後具体化していくと考えている。
※2月に実施済みです。

氷室の郷

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