【上下水道料金】適正な料金水準について
適正な料金水準の検討について
現在の上下水道料金は合併時に旧町ごとに設定されていたものを統合して以来、長年見直しがされておりませんでした。そこで現在の事業計画を基に将来の収支予測を行い、料金収入で賄うべき経費がどれぐらいかかる見込みなのか算出しました。
【水道事業】料金収入と経費の比較
人口減少や節水機器の普及等により料金収入は減少傾向にあるものの、事業運営に必要な経費は物価上昇等の影響により増加傾向にあります。現状でも経費が料金収入を上回っている状況ですが、その差は今後も年々広がっていく見通しです。また、施設や管路の老朽化が進んでおり、施設・管路の更新を計画的に行う必要がありますが、更新には多額の費用がかかります。
このまま料金の見直しをしなければ、令和25年度には資金が枯渇する見通しとなっております。
【下水道事業】使用料収入と経費の比較
下水道事業でも水道事業と同様に人口減少等により使用料収入は減少傾向にあるものの、事業運営に必要な経費は物価上昇等の影響により増加傾向にあります。下水道事業では過去からずっと経費が使用料収入を上回っている状況ですが、その差は今後も年々広がっていく見通しです。
下水道事業では過去から必要経費を使用料収入で賄えておらず、一般会計から多額の繰入金をいただくことで何とか事業運営してきておりましたが、この繰入金が一般会計の財政を圧迫している状況です。一般会計の財政状況も厳しいため、この繰入金も今後は減少していきますので、この減少額を別の収入で賄う必要があります。
上下水道事業審議会への諮問・答申
上下水道事業ともに料金収入で必要経費を賄えておらず、料金体系の見直しが必要であると判断したため、南丹市上下水道事業審議会において適正な料金水準について検討いただき、料金改定が必要である旨の答申を受けました。
審議会の資料や議事録については、以下のリンクから見ることができます。
上下水道料金の改定について
南丹市上下水道事業審議会からの答申を受け、上下水道料金の改定を行うために、令和7年12月議会において使用料に関する条例改正の議案を提出する予定をしております。
議会での議決を経て、使用者のみなさまへ向けた広報・チラシの配布などを予定しております。
Q&A
- Q.1 料金改定が必要な理由は。
→人口減少等により料金収入は減少しているものの、物価高騰等により事業運営に必要な経費は増加しており、上下水道事業ともに『原価割れ』の経営状況です。このままの状況が続くと、施設の維持管理や更新ができず、安定的な水の供給・汚水の排除ができなくなってしまうため、適正な料金水準へと改定を行う必要があります。 - Q.2 料金改定をせずに事業運営ができないのか。
→上下水道事業は使用者のみなさまからいただいた料金収入で事業運営することが基本とされております。水道や下水道は住民のみなさまの生活にとって重要なインフラであり、料金改定をしなければ、安全で安心できる水道水の供給や、公衆衛生を改善する汚水の排除を恒久的に継続して行うことができなくなってしまいます。 - Q.3 いま改定が必要なのか。数年後ではダメなのか。
→近年の物価上昇による影響が大きく、これからも料金を据え置くことは困難な状況です。このまま料金改定を先延ばしにすると、料金の改定率がさらに高くなってしまうだけでなく、将来世代に負担を先送りにするだけになりますので、いま改定が必要です。 - Q.4 各地で水道や下水道に関する事故がニュースになっているが、南丹市は大丈夫なのか。
→南丹市でも施設や管路の老朽化が進んでおり、そういった事故を未然に防ぐためにも計画的な施設・管路の更新を行っております。更新には多額の費用がかかるため、そのためにも料金収入の確保が必要となります。
経営総務課
TEL:0771-68-0064

