令和2年 新年の挨拶

「住み慣れた地域で生き生きと住み続けることのできるまち」の実現に向けて

 新年明けまして、おめでとうございます。
 皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 旧年中は、市政の推進に対し、それぞれのお立場から格別のご理解ご協力を賜りましたことに、心から厚くお礼を申し上げます。
 まず、昨年も多くの台風の襲来により、東日本では甚大な被害が発生しました。被災された皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。また、発生以来、災害対応に日々懸命にあたられているすべての関係者の皆様のご尽力に心から敬意を表しますとともに、一日も早い復旧復興をお祈りいたします。
 さて、私が市長に就任してから1年8ヶ月が経ちました。
 この間、園部や八木の公民館耐震改修や移設、放課後児童クラブ施設の整備、駅舎改築、民間保育所誘致、体育館や学校プール改修などの事業を進めて参りました。
 しかし、美山の医療対策やゴミ処理問題、火葬場建設、庁舎建設、公共施設の再配置など、まだまだ多くの問題が山積しておりますが、これら諸問題の解決にあたっては、国や府また民間の力を引き出しながら、財政の規律を守りつつ、対話や協働の上に一つ一つ丁寧に取り組んで参りたいと思っています。
 また、少子高齢化の波が急速に押し寄せる中にあって、本市においても移住・定住促進を促すさまざまな施策を講じておりますが、人口減少に歯止めがかからない状況であります。高齢化が進む地域社会にあっても、誰もが住み慣れた地域で生き生きと住み続けることのできる「住民が主体的に取り組む地域づくり」を一つの大きな柱として、人口減少克服と地域社会の維持・発展に向けた各種事業に取り組んで参ります。
 さて、昨年は新しく天皇が即位され、即位後初めての新嘗祭である儀式、大嘗祭に供納される新米に、南丹市の斎田から収穫された丹波キヌヒカリが選ばれました。また、清流美山の鮎も献上されており、この大嘗祭を契機に南丹市の名が全国に知れ渡り、お米はもとより豊かな南丹市の農産物などの販売促進につながるものと大いに期待しております。
 昨年は園部藩立藩400年目の節目の年として、春の「お城祭り」や復活した秋の「祭りばやし」、「祭礼行列」などのイベント、記念シンポジウムを始め各種講座や企画展が開催されました。ふるさとの歴史や伝統文化に触れていただき、地域の祭礼、社寺など歴史あるものへの関心も深まったのではないかと感じております。
 本年は、明智光秀を題材としたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が放送されます。ここ南丹市においても、光秀ゆかりの地が多数存在しており、南丹市をPRする絶好の機会であると考えております。
 また、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、南丹市ではパラリンピック聖火を採火するまちに選ばれました。市内各地で灯した火を東京へ送り出し、大会を機に障がい者スポーツの振興にもつなげていきたいと思います。
 2021年は関西で生涯スポーツの世界大会「ワールドマスターズゲームズ」が開催されます。南丹市はデュアスロン競技の開催地として決定しており、今年夏に開かれます「京都丹波トライアスロン大会in南丹」が、ワールドマスターズゲームズのプレ大会として開催され、多くの参加者が南丹市に来られます。
 このように、日本や世界につながる取り組みを最大限に活用し、南丹市をさらに盛り上げていきたいと思います。
 今後とも、市民の皆様と手を携えまちづくりに努力して参りますので、南丹市の発展に向けて、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 結びにあたり、新しい年が皆様にとって幸多い年でありますようご祈念を申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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