令和3年 新年の挨拶

「10年後の未来を見据えた、力強く元気で夢のあるまち」の実現に向けて

 新年明けまして、おめでとうございます。
 皆様におかれましては、新しい年をご健勝にてお迎えのことと、謹んでお慶び申し上げます。旧年中は、市政の推進に対し、それぞれのお立場から格別のご理解とご協力をいただきましたことに、心から厚くお礼を申し上げます。
 まずは、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様は勿論のこと、医療現場の最前線で日々奮闘されている医療関係者の皆様、そして、感染症の影響を受けられたすべての方に心からお見舞い申し上げますとともに、新型コロナウイルス感染拡大防止に対し、日々高い意識をもって取り組んでいただいておりますことに、改めまして感謝申し上げます。
 さて、昨年につきましては、申し上げるまでもなく、新型コロナウイルス感染症の影響により生活環境が一変した年となりました。
 新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、緊急事態宣言が全国に発令され、感染防止のため皆様の生活にも多くの制限がかかることとなりました。本市といたしましても主催する多くの催しについて慎重に判断したところ、中止または延期せざるを得ない結果となり、誠に残念でなりません。そのような状況下においても、市民の皆様が様々な工夫を凝らし、地域活動や市民活動の火を絶やさず灯し続けていただいておりますことに、心から感謝申し上げます。
 そうした中、5月の特別定額給付金給付事業を皮切りに、「Go To トラベル」「Go To イート」等、感染拡大防止と経済活動の両立を目指した様々な取り組みが全国で始まりました。 
南丹市でも、速やかに住民生活および事業者への支援を行うため、補正予算を編成し、第一弾として事業継続緊急支援給付金事業をはじめとした市独自の支援を打ち出しました。さらには新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用したプレミアム商品券の販売や、南丹市販路開拓緊急支援事業制度の新設など、多方面から様々な支援を行いました。
 事業者の皆様におかれましては、このコロナ禍で不安な日々をお過ごしであることと推察いたしますが、皆様が今後もこの南丹市で安定した事業を営んでいただけますよう、南丹市では、京都府、市議会、関係諸団体と連携し、地域経済活動の更なる活性化に向け、引き続き対策を講じてまいりますので、ご協力をお願いいたします。
 南丹市では当初より新型コロナウイルス感染症感染防止に全力で取り組んでおりますが、昨年7月11日以降断続的に感染者が確認されております。現在も予断を許さない状況であることには変わりはありませんので、引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止と新しい生活様式の定着にご協力いただきますようお願い申し上げます。
 さて、本市における昨年の主要な取り組みといたしましては、昨年4月に、南丹市八木市民センター(旧 南丹市八木公民館)の全面改修が完了いたしました。公募により決定した「i(あい)スタやぎ」という愛称で市民の皆様に親しんでいただいていることと存じます。同じく「アスエルそのべ」の愛称に決定した南丹市園部文化会館(旧 南丹市園部公民館)の改修も順調に進んでおり、現在仮駅舎でのご利用をお願いしている八木駅舎の改築についても、本年春の新駅舎使用開始を目指し、工事を進めているところです。
 また、子育て支援策につきましては、昨年10月に、本市の新たな子育て支援の場として「南丹市子ども家庭サポートセンター」を開設し、より一層のサービス向上と子育て支援の拡充を行いました。さらに、本年4月には、市内初となる幼保連携型認定こども園「南丹のぞみ園」が開園いたします。JR園部駅への利便性が高い好立地であり、待機児童の解消と子育て環境の向上が見込まれます。
 学校教育環境の整備につきましては、8月に八木西小学校および八木東小学校のプール施設が完成し、環境の充実を図ったほか、GIGAスクール構想を進めるため、今年度中に市内小中学校に通う全児童並びに生徒に対しタブレット端末が導入されることが決定しており、各小・中学校においてもICT環境整備が進められています。
 このほか、昨年9月に、待望となる園部文化観光協会が発足しました。今後一層、市域が一丸となって、観光振興および地域活性化を図るべく、組織を越えた相互連携により、南丹市の魅力を力強く発信していく所存です。
 また、明智光秀を題材とする現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟が来る」も最終回放送に向け佳境に入ってまいりました。光秀が攻めたとされる八木城につきましては、昨年、文化博物館で八木城を特集した特別展を開催したほか、八木町観光協会を中心に多数のイベントを開催頂くなど、大いに盛り上がりました。山城である八木城跡は地元団体により整備され、より安全にトレッキングを楽しんでいただけるようになりました。ドラマは終了しますが、この機運を逃さず、市域の重層的で多様な魅力をアピールし、継続的な地域の活性化に繋げてまいります。
 令和の時代を迎え、特に昨年においてはあらゆる面での社会の在り方が変わる転換点となりました。全国的には、少子高齢化の進行や人口減少は勿論、ビニール袋の有料化により、市民の皆様においても環境問題を身近に意識されることとなったかと思います。
本市においても医療対策やゴミ処理問題、火葬場建設、庁舎建設、公共施設の再配置など先の見通せない多くの課題に直面しています。
 令和2年度で合併算定替の特例期間が終了したことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響によって、市税をはじめとした他の財源についても大幅な減少が見込まれる厳しい財政状況の中にあっては、10年後、20年後のまちの姿を見据え、限られた財源を効率よく、有効に活用することが求められます。
 早いもので、私が市長に就任してから2年8ヶ月が経過しました。様々な地域課題に対し、今が正念場と捉え、国や府、民間との連携を一層強化し、本年を4年間の任期の総仕上げと位置付け、市民の皆様との協働による南丹市の将来都市像をしっかりと創り上げてまいります。
 今後とも、市民の皆様とともに、「10年後の未来を見据えた、力強く元気で夢のあるまちづくり」に努力して参りますので、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 結びにあたり、新しい年が皆様にとって幸多い年でありますようご祈念を申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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