Q42:スポーツ施策に対する要望

ご質問

Q 八木運動公園テニスコート(クレーコート)等社会体育施設の利用料金の軽減と文化・スポーツ団体への活動補助金の創設について

 私は現在八木町内の皆さんを中心に活動されているテニスサークル(毎日曜日に活動)に所属しています。私が入会させていただいてからすでに30年近くになりますから、「伝統あるクラブ」と言えるかもしれません。

 しかし最近町内の参加者の皆さんが減少し、他市からの参加者に来ていただいて活動を続けています。(遠くは伏見区から来ていただいています。)その結果、市の規定により使用料金が市外扱いとなって従来の倍額となってしまいました。会費の大幅引き上げや活動時間短縮で対処していますが、その結果、南丹市民の皆さんにクラブ勧誘をするには気の引けるような高額の会費となってしまいました。
 
 そこでお願いなのですが、『施設利用者に南丹市民がいる場合は「市内料金扱い」とする』または『公益的とみなされる文化・スポーツ団体に対して「活動補助金」の制度を設ける』ことが考えられないでしょうか。

 勝手なお願いとは思うのですが、「市民文化・スポーツの振興の後押し」をしていただくことは、その町に住んでいる住民にとって「南丹市に住んでいて良かった」と実感できることであると思います。また、他市からの参加者に対しても「南丹市のスポーツ施設で活動してみよう」と思っていただくことは、交流人口を増やしていくメリットともなるのではと考えます。


 もう一つ、テニスコートで思っていることです。
 八木運動公園のクレーコートですが、立地条件としては大変良い場所なのですが、ほとんど利用がありません。オムニコートの園部・西コミコートの利用率がほぼ100%(日曜日に関してです。調査したわけではありませんがコート予約をしての実感です。先日園部コートの使用状況をお尋ねしたら日曜午後は4面とも全部詰まっていました。また、16面もある丹波自然公園コートは、土日はほとんど空きがない状態です。ちなみに自然公園コートは半日800円という低額設定が人気の秘訣かと思われます。)であることを考えれば、「クレーコート」である点が大きいように考えます。(プラス、使用上の使い勝手の悪さもあるかもしれません)

 運動公園コートの最大のメリットは、多くの人たちの目に触れることのできるロケーションにあると思います。私が30年前にサークルの存在を知ったのも、たまたま大橋からプレーをされている人たちを目撃したのがきっかけでした。思い切って入会させていただいて以降、多様な職業・年齢の方とサークル活動する楽しさ、気持ちよく汗を流す爽快感は、これまで何となく単調に感じられていた私自身の日々の日常生活に張りを与えるものとなりました。

 スポーツをする人がいたり、小さい子どもと楽しく公園で過ごす若い家族がいたり、川べりでゆっくりと時間を過ごす老夫婦がいたり、芝生でボール遊びをする子供たちがいたり、音楽を楽しむ若者がいたり、フリーマーケットを展開する人たちがいたり…。休日を思い思いに過ごす人が集ってこれる場として、八木運動公園は最適の場所ではないかと思うのです。私はそんな光景が見られることを、街づくりの一つの理想のように思っています。

 そう考えた時、八木運動公園にあるスポーツ施設の有効活用は、公園に市民が集ってもらう際のキーになると思うのです。特にテニスコートは丹波自然公園の例にもあるように人々を集める力を持ち得ていると思います。具体的に言うと、例えば「クレーコートの料金設定の見直し」もアイデアの一つとして発想してもらえないでしょうか。

 観光等で他から人を呼び集めて南丹市が経済的に潤うことも重要とは思いますが、市民にとっては、自分たち自身が楽しく過ごせるまちづくりこそが、まず大切なのではないでしょうか。

 先日、市政懇談会が開催され、八木では多くの参加者があり多数の発言がありました。今回投稿した内容を発言しようかと思っていたのですが、時間がなく機会がありませんでしたので、この場をお借りして表明させていただきました。


A 
この度はご意見を頂戴しありがとうございます。併せて、本市行政並びに教育行政に対しましてご理解ご協力を賜りありがとうございます。

 八木運動公園は立地条件がよく、多くの方に憩いの場としてご利用いただいております。今後も皆様に様々な形でご利用いただければ幸いに存じます。しかし、営利目的でのフリーマーケット等の利用は、禁止させていただいておりますので、お見かけされましたらご一報をお願いいたします。

 さて、ご意見いただきました南丹市のスポーツ振興についてお答えします。
 1点目の「社会体育施設の使用料」についてですが、現在市条例において市内の利用者と市外の利用者で異なる料金設定をしております。市内外の利用者がおられる団体を市内料金にしてほしいとのご意見ですが、市民の方の税金で施設を維持管理しているため、市民のみ市内料金を適用することを基本とする主旨を踏まえております。

 市内の方と市外の方を別に活動いただければ、当然ながら市内の方は市内料金の適用が可能です。ただし、市外の方は市外料金が必要となります。

 受益者負担の原則のもと、現状は規定に則って運営していくことになりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。今後減免については見直しの検討をする予定であることから、頂戴したご意見を参考にさせていただきます。

 また、八木運動公園テニスコートのクレーコートの料金設定の見直しにつきましても、当該施設のみならず市内全施設につきまして見直しを検討しており、利用料金の適正化を図ってまいりたく存じます。

 2点目の「公益的とみなされる文化・スポーツ団体への活動補助金」及び「市民文化・スポーツ振興の後押し」についてですが、何を持って公益的とするのか、その活動によりどのような公益的メリットがあるのか、またそれを示すことができるのかが重要であると考えております。例えば、市民対象の教室をボランティア的にされているなど基準の設定が必要となります。サークル活動だけでは公益的活動であるかどうかの確認ができないことや、市外の方が多くおられる場合、上記市内料金について述べさせていただいたことと同様のことが言えます。

 現在、本市では公益的に本市のスポーツ振興を図っていただいている南丹市スポーツ協会へ補助(補助金)を行っております。南丹市スポーツ協会からは下部組織である南丹市スポーツ少年団や競技団体(南丹市テニス協会等)に活動に関する補助(補助金)を行っておられます。これらの団体に加盟されることで、活動に対する補助を受けられる場合があります。(ただし、各団体の運営方針による)

 また、スポーツ団体への活動補助金や利用料の軽減が必ずしも市民文化・スポーツ振興の後押しであるとは考えておりません。本市では様々な面からスポーツ振興を後押ししていく必要があると考えており、平成30年度に南丹市スポーツ推進計画を策定し、検討を進めています。現状において近隣市町や民間の施設に比べて特段高額な使用料設定ではなく、特に市民の方については全体的に利用料を低額に設定することで、スポーツ振興の後押しをしていると考えております。

 ご意見いただいた他市からの参加者に「南丹市のスポーツ施設で活動してみよう」と思っていただくことは、交流人口を増やしていくメリットではないかという点につきましては、他の市町村では利用者数が多く本市以上に施設予約が取れない状況であると伺っています。そのため、近年他市からの利用者が増えており、ガソリン代や高速代を払ってでも本市の利用料は安いと言っていただくことも多いため、現状のままでも本市の施設で活動いただけると考えております。

 ご意見いただいておりますとおり、観光等で経済的に潤うことも大切であると考えておりますが、まずは市民の皆様が安心・安全で楽しく過ごしていただけるようなまちづくりにつきましても大切であると考えております。

 皆様からいただくご意見を参考に今後とも本市教育行政をより良くしてまいりたく存じますので、何卒ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

【社会教育課】

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