Q71:獣害対策について

ご意見

 近年、農産物などの獣害が深刻です。市では、対策をしているとのことですが、具体的にどのような対策をしているのでしょうか?また、具体的にここ数年ではどのような対策が講じられているのでしょうか?その成果についても、合わせて教えていただきたいです。有害鳥獣駆除の名目で何頭かは処分されていることと思いますが、その頭数も合わせて教えていただきたいです。
獣害対策というと、柵などの設置がまず挙げられます。また、有害鳥獣駆除の名目で、獣の数を減らすということも挙げられると思います。
 私は猟友会には所属しておりませんが、別の団体に入れてもらい、狩猟登録は個人で行っています。狩猟を続けるには、お金がかかります。地域の方が、困っておられるので、何とか、獣の数を減らすことで力になりたいとは思っていますが、手間暇かかることに加え、経済的な問題もあり、続けていくのはとても大変です。
 免許の更新の際にも、登録にもあれこれと費用がかかってばかりです。新たに狩猟免許をとる人の数は、増えているとしても、この現状では実際の所、狩猟登録して、狩猟を行っている人は増えていかないのでは?と感じています。本当に、獣害対策に取り組むのであれば、猟友会頼みだけでなく、一個人だとしても、その人が狩猟を継続しやすい環境を整えることはとても重要ではないでしょうか。

回答

 南丹市の野生鳥獣による農林漁業作物の被害は多く、令和元年度の地元代表者等へのアンケート調査では、その額は約3,250万円となっています。
 市ではこういった有害鳥獣の対策として、地域ぐるみの防除施設の設置事業(地元分担金が必要となります)、及び主にシカやイノシシ等の被害を及ぼす鳥獣の駆除を実施しています。
 駆除の捕獲数については、市の許可で捕獲された南丹市全体での数として、シカ1,402頭、イノシシ281頭など、獣類鳥類の合計で1,819頭羽を捕獲しています。
 投稿者さまの集落でも被害が多く出ていることは承知しております。地形的に難しい面もありますが、一般的には被害の防止には、まず集落ぐるみで有効な防除施設の設置を検討していただき、加害鳥獣が農地や集落周辺に入って来ない対策を講じていただければと思います。防除施設の設置要望についても、毎年秋ごろ地域の代表者に依頼しておりますので、地域の中でご相談いただけたらと思います。
 また狩猟行為は基本的には趣味の分野と捉えられていますので、一定、資格や登録に費用が必要となってしまいます。有害鳥獣の駆除目的だけでなく、近代的な生活が見直され自然を利用した生活が注目される中、狩猟自体に興味のある方がもっと増えればと考えます。狩猟期のシカについては捕獲に奨励金が出ておりますのでご協力をお願いします。
 猟友会への委託については、狩猟期間外に捕獲をする場合は狩猟免許のほか市の有害鳥獣捕獲許可が必要となりますが、南丹市の有害駆除事業は南丹市猟友会のみに委託し捕獲許可を出しています。これは銃器による駆除、わなや網による駆除、どちらも一歩間違うと人身事故に発展する危険性がある行為のため、実績ある組織に委託し、その組織の中で駆除班員として相応しい方のみを駆除班員として活動していただくことで市の事業としての安全性を確保しております。また猟犬を使い山からシカ等を追い出し、銃器で駆除する方法による捕獲実績が多く、その際には猟犬がわな等に掛からないよう、組織の中でわなの撤去を調整できるので、この方法による駆除を多く実施することが可能です。このようなことなどから現在南丹市では個人に有害捕獲許可を出すことは考えておりません。
 ご指摘のとおり狩猟者は減少しており、捕獲班員の高齢化等、有害捕獲班員の担い手対策も必要ですが、市では未来の駆除班員になっていただくことを条件に狩猟免許の資格等取得補助を行っており、毎年数人が利用されております。
 今後も南丹市の野生鳥獣による被害対策にご理解ご協力を賜りますようお願いいたします。

【農山村振興課】 

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